看護師のお仕事紹介
2014年2月20日掲載
4病棟副看護師長 大石 一輝
私が勤務する4病棟は、内科・外科・循環器内科・神経内科・消化器内科・小児科の混合病棟です。そのため、様々な科の病気の患者さんが入院しています。つまり、診療科の数ぶんの医師が様々な病気の患者さんの治療計画を出し、看護師はそれぞれに合わせた看護計画をたて日々看護を実践しているのです。その中で、看護師が心掛けることは、患者さんが常に安全で安楽な入院生活をおくれるように生活環境を整えることだと思っています。また、近年は社会的に高齢化が進んでおりますが、入院患者さんも90歳以上の方が珍しくない現状になっています。元気な高齢者の患者さんが多い一方で、認知症の患者さんも増え、退院後の生活までの支援を地域と連携していくことも大切だと考えています。
看護師の1日は、患者さんの情報を集めることから始まります。病気の状態、治療計画、看護計画、夜の状態、昼の状態、ご家族の状況などです。さらに前勤務者の看護師からの情報や医師からの情報を受けます。そして、投薬や検査・治療、日常生活のお手伝いをしながら退院にむけて準備をしていきます。一番大切なことは、患者さんとよく話をし、患者さん自身がどうしたいかを知ることです。あるご高齢の患者さんは、家に早く帰りたいけど帰れば家族に負担がかかる、このまま病院にいるのもお金がかかるし家族が病院に通うのも大変だしと話してくれました。また、ある癌の患者さんは、自宅に帰りたいと希望されましたが、家に帰ってお世話をする家族のことを気にかけていました。患者さんは、周囲のことを考えて自分の気持ちを一番に選択できないことが多々あります。その現状も考慮し、ケースワーカーやケアマネージャー、様々な部門と病院以外の関係者を含めカンファレンスをして調整しています。
その患者さんにとっての一番を選択できるために、私達看護師は、幅広い病気や症状に対応できる知識と、病院外との連携ルートの活用方法を知っている必要があります。そのために、病棟内で勉強会を開催したり、外部研修の参加や、退院調整についての資格をとるなど、努力をしています。患者さんやご家族の気持ちに応えられるように、少しでも質の高い看護を目指し、がんばっていきます。
4病棟スタッフ