3病棟の取り組みこのページを印刷する - 3病棟の取り組み

2014年8月21日掲載

3病棟看護師長 田之上 久美子 



 3病棟は整形外科と眼科の混合病棟です。整形外科では平成19年6月に「スポーツ・膝疾患センター」が開設され、スポーツで膝を痛めた方、関節を酷使してしまった方などが多く入院されています。また交通外傷や骨折をされた方など、年齢を問わず幅広い年齢層の方の治療、看護を行っています。
 整形外科の治療は手術療法が多く、その殆どが関節鏡視下手術で、鏡視下半月板切除手術、鏡視下靱帯再建手術などが行われています。平成25年度の手術件数は743件で、センター開設後より年々増加しています。膝や靭帯の手術後は、リハビリを行いながら、車椅子→松葉杖→自立歩行となりますが、松葉杖歩行では手術した膝に、日毎だんだん体重をかけていく過程があります。はじめは、まったく体重をかけてはいけないところから始まり、体重の3分の1、体重の2分の1と荷重をかけていきます。 その際、患者さんが正しい荷重を守り松葉杖歩行をしないと、安全に機能が回復できません。そこで、松葉杖に色札を装着し(写真参照)、現在の荷重制限が一目でわかるようにしています。こうすることで、看護師だけでなく、患者さん同士でも荷重制限に対して意識していただけるようになりました。
  
 

写真1 写真2 写真3
 

 

 病棟スタッフは明るさとやさしさをモットーに、チームワークを大切にして患者さんの目線に立った看護をめざして、手術前後の急性期から社会復帰に向けたリハビリ期まで、一貫した看護を提供しています。また、社会復帰に向けて入院中より医師、理学療法士と連携し、退院後の患者さん個々の生活をイメージしながら機能回復でき、安心して退院後の生活が送れるよう援助しています。