コンフリクト・マネジメント研修
2014年8月22日掲載
医療安全管理師長 相原 昭子 ・ 患者サポート相談窓口 市村 友希
6月4日、全職員対象の医療安全と患者サポート相談窓口の主催で研修会を開催しました。講師は医療メディエーター協会 甲信越支部代表であり、松本市立病院 院長の高木洋行先生をお招きし、医療メディエーションについてご講義いただきました。
当日は177名の職員が研修に参加しました。出席した職員からは、『医療メディエーション』ということばをはじめて聞き、メディエーションの必要性や役割について理解できたという反応が多く寄せられました。また研修後のアンケートでは、患者との対話において傾聴と受容の大切なことがわかり、今後の患者さんや家族と関わるなかで大切にしていきたいという気持ちになったと素直なことばが聞かれ、今回の研修を企画してよかったと思っています。
医療現場において、患者さん・ご家族にとって不利益な出来事が生じた時に、とらえ方の違いから患者さん・ご家族と医療者の間にすれ違いが発生し、そのことが大きな溝になってしまうことがあります。医療メディエーションは対話を中心に、患者さん・ご家族と医療者の関係再構築を支援する考え方であり、実施する人のことを「医療メディエーター」と言います。
講師の高木先生の病院では院内メディエーターが活躍していて、入院と同時にメディエーターが患者さんのもとを訪室するというシステムが出来上がっているとのことです。当院では、院内の職員ではありますが、規定の研修を受けた職員『医療メディエーター』を配置しております。外来受診や入院中の療養に限らず、何か疑問に感じられること、お聞きになりたいことや病院に対する意見などございましたら、ぜひ活用していただければと思います。
当院の医療メディエーターは、1階受付カウンター横『医療福祉相談室』に配置されております。御用のある場合は直接医療福祉相談室までお越しいただくか、病院スタッフにお声かけください。担当の者が対応させていただきます。
講演後の質疑応答の様子
松本市立病院院長 高木 洋行先生