手術室を紹介しますこのページを印刷する - 手術室を紹介します

2014年10月23日掲載

手術室看護部長 大家 真由美


 手術室は、看護師長を含め12名の看護師と麻酔科医1名が働いています。そこでは、整形外科・外科・産婦人科・眼科の手術を行っています。平成25年度の手術件数は、1,241件でした。近年の手術は、大きな傷で手術を行う方法から、患者さんの体の負担を軽くすることを考えた小さな傷で手術を行う方法に変化しています。当院でも、整形外科では膝関節鏡視下手術、消化器外科では腹腔鏡視下手術等、体内の映像をテレビ画面で見ながら行う手術が増えてきました。私達は、常に新しい知識と技術を習得するために努力しています。

手術前カンファレンス
 手術を受ける患者さんは、病気の心配に加え、麻酔や手術に対する不安もあります。私達は、できる限りそんな患者さんの不安を軽くしたいと思い、手術の前に病室を訪問しています。そして、手術に一緒に入る看護師であることを自己紹介し、手術当日の流れの説明と、質問にお答えしています。患者さんが手術室に入る時、知っている看護師の顔があると安心していただけると考えています。また、手術前訪問で得た情報は手術室スタッフ全員でカンファレンスをし、個々の患者さんに応じた万全の準備をしてお待ちしています。
 安全な手術の一環として、患者さんの名前と手術をする部位の確認を徹底して行っています。1回目は手術前訪問時、2回目は手術室に入る時、3回目は麻酔をかける直前に、お名前と手術をする部位を患者さんに答えていただきます。そのつど、患者さんと手術室スタッフが間違いのないことを一緒に確認します。特に手術が始まる直前は、手術に関わる医師・麻酔医・手術室看護師・臨床工学技士等全員が確認します。このように、患者さんと医療者が協力することで事故を防止しています。

手術開始時の患者さんの名前確認
 患者さんにとって手術を受けるということは、人生の一大イベントです。しかし、手術中の不安や怖い思いは患者さんの記憶に残したくはありません。患者さんの苦痛を最少にし、手術を予定通り何事もなく終えることが私達の目標です。そして、早く元の生活に帰り日常を過ごしてほしいと願っています。そのために、医師・麻酔科医・病棟看護師・その他の医療スタッフと連携を取り、患者さんに、できる限りの安全と安心を提供したいと思っています。