職場紹介 リハビリテーション科このページを印刷する - 職場紹介 リハビリテーション科

2015年4月21日掲載

 リハビリテーション科は、理学療法士10名、作業療法士5名、言語聴覚士3名、マッサージ師1名の構成で、当院入院患者さんと退院後の継続治療を必要とされる方を対象に、総合的リハビリテーションを提供しております。
 現在、リハビリテーション科で治療にあたっている患者さんの約7割が整形外科疾患であり、スポーツ・膝疾患治療センター開設(2007年6月)以来、膝半月板、前十字・後十字靱帯損傷などのスポーツ外傷を主体に数多く携わり、早期のスポーツ復帰に従事しております。
 また、重症心身障害児(者)病棟へ入院している方々を対象としたリハビリテーションも行っております。呼吸や食事の飲み込み、発達支援など医療的なニーズの高いお子様に対応しております。さらに、脳神経外科・外科・内科・神経内科など急性期~慢性期の様々な疾患の方々に対して、専門的なリハビリテーションを提供しています。リハビリ科ではスポーツ・日常生活の復帰、復職、生活の質の向上、健康増進等に患者さんと一緒に取り組んでいます。
リハビリ
 1つ余談ですが、よく「健康のため1日1万歩」というフレーズを耳にします。最近の研究では、

 「1日8000歩+20分の速歩き」

が主流になりつつあります。なぜなのか? そこには筋肉の質が関わっています。
 筋肉を構成する筋線維には大きく長距離型と短距離型の2種類あります。長距離型は持久力に優れるが小さな力しか出せません。短距離型は厳密にはさらに2種類に分かれますが、収縮が速くて大きな力が出るもののすぐに疲れてしまう線維です。日常生活動作では絶えず長距離型が使われています。加齢とともに活動量が減少すると長距離型は使われますが短距離型は使われなくなっていきます。使われなくなった線維は細くなったり、消えてなくなってしまします。その結果、横断歩道を青点滅のうちに渡りきれなかったり、転びやすくなったりしてしまいます。ですので、短距離型の筋線維を使うような活動を行い、生活の質を保つことが大切になってきます。
ジョギング
 では、短距離型を保つ活動とは何があるのか? 一般的な筋力トレーニングやスポーツなどでも良いですが、一番取り入れやすいものは20分の速歩きです。「大股で速く、そして力強く歩く」を意識して歩きます。ポイントとしては、会話はできるが歌は歌うことができない程度の歩き方とされています。普段の散歩に速歩きを取り入れて、

 「1日8000歩+20分の速歩き」

を目標に質の高い生活をいくつになっても続けていきたいものです。