花粉症についてこのページを印刷する - 花粉症について

耳鼻咽喉科医師 矢崎 裕久

花粉症とは

杉
 花粉症とは花粉によりアレルギー性鼻炎・結膜炎が発症することです。症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが主な症状ですが、これらの症状以外にも、のどのかゆみ、鼻のかゆみ、喘息発作、などの症状を訴える方もいらっしゃいます。春はスギ、ヒノキの花粉が主で山梨では平均するとスギは2月の下旬から3月の上旬、ヒノキは4月の上旬が花粉飛散のピークです。花粉症にかかられている方には2月以降はつらい時期となります。今年は昨年の平均気温が高かったため花粉の飛散量はやや多いと予測されています。

花粉の多く飛ぶ時期に注意する点

マスク
 普段注意する点は、花粉が体の中に入るのを避けることです。たとえば、マスクをする、めがねをかける、洗濯物やふとんは外に干さない、出したときは、十分はたいて取り込む、窓を開けない、不要な外出は避ける、外出するときは、表面の滑らかな素材の上着を着る。外出より帰ってきたら家に入る前に服をはたく、過労やストレス(アレルギー症状をひどくさせる)を避けるなどいろいろあります。

治療

 現在、花粉症は予防的治療が認められています。花粉が本格的に飛散する2週間前、(2月の初め)より、内服、点鼻、点眼を続けることです。このことを実行することで、花粉症の不快感を相当軽減することが可能となります。自分の症状にあった薬を出してもらうには、耳鼻咽喉科医師に相談するのが最適でしょう。最近では、眠気が少なく効果が強い薬も販売されております。