外科
【外科・消化器外科の概要】
一般的な外科診療及び、腹部内臓の消化器外科診療が中心です。肝臓がん、胃がん、大腸がん、直腸がん、膵臓がん、胆管がん、胆石・胆嚢炎・胆嚢ポリープに対する手術が診療対象で、ほとんどの患者さんが他の病院・医院からのご紹介です。
甲府市と周辺はもちろんですが峡北地域、峡南地域、富士河口湖・都留方面とも多数の連携医療を行っています。ご紹介いただいた患者さんには当院消化器外科の特色である『腹腔鏡下手術』を中心とした治療を受けていただいております。
一般的な外科診療及び、腹部内臓の消化器外科診療が中心です。肝臓がん、胃がん、大腸がん、直腸がん、膵臓がん、胆管がん、胆石・胆嚢炎・胆嚢ポリープに対する手術が診療対象で、ほとんどの患者さんが他の病院・医院からのご紹介です。
甲府市と周辺はもちろんですが峡北地域、峡南地域、富士河口湖・都留方面とも多数の連携医療を行っています。ご紹介いただいた患者さんには当院消化器外科の特色である『腹腔鏡下手術』を中心とした治療を受けていただいております。
当院外科医師による腹腔鏡手術

モニターを見ながらの手術です

【トピックス】
平成30年1月より「腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除」施設基準を取得しました。
膵臓も肝臓も同様に施設基準で認められた病院が限定的に行われています。当院では、膵尾側切除が腹腔鏡下で実施可能な施設です。良性腫瘍や悪性度の低い腫瘍に対して行われます。
平成28年6月より「腹腔鏡下肝切除」施設基準を取得しています。
【「腹腔鏡下肝切除」施設基準について】
当院は、県内の少数ない「腹腔鏡下肝切除術」施設基準取得病院です。
以前は、保険診療内で実施が認められていたのは『部分切除』と『外側区域切除』という限られた術式のみでしたが、平成28年の診療改定により『亜区域切除、1区域切除(外側区域切除を除く)、2区域切除及び3区域切除以上のもの』が採択されました。これにより肝臓のがんを切除するための術式全般が含まれ、広範囲に肝臓を切除する手術も腹腔鏡下に実施できることになりました(下図)。
平成30年1月より「腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除」施設基準を取得しました。
膵臓も肝臓も同様に施設基準で認められた病院が限定的に行われています。当院では、膵尾側切除が腹腔鏡下で実施可能な施設です。良性腫瘍や悪性度の低い腫瘍に対して行われます。
平成28年6月より「腹腔鏡下肝切除」施設基準を取得しています。
【「腹腔鏡下肝切除」施設基準について】
当院は、県内の少数ない「腹腔鏡下肝切除術」施設基準取得病院です。
以前は、保険診療内で実施が認められていたのは『部分切除』と『外側区域切除』という限られた術式のみでしたが、平成28年の診療改定により『亜区域切除、1区域切除(外側区域切除を除く)、2区域切除及び3区域切除以上のもの』が採択されました。これにより肝臓のがんを切除するための術式全般が含まれ、広範囲に肝臓を切除する手術も腹腔鏡下に実施できることになりました(下図)。
診療報酬改定前と改訂後の腹腔鏡下肝切除実施可能範囲の比較

ただし、過日報道のありました事故などを受け、実施できる施設は施設基準を満たしたもののみに限定されています。
安全性を担保し安心して手術を受けていただけるように施設基準が設けられています。施設基準は厳格に定められ、届け出と認定が義務付けられています。多くの基準条件の中で以下の項目は特に重要です。
「腹腔鏡下肝切除」施設基準(一部抜粋)
*当院では鈴木、浅川2名が基準を満たしています。
**(4)については肝臓内視鏡外科研究会のホームページより確認できます。全国の大学病院、基幹病院が列記され、当院は「甲府病院外科」と記載されています。
【手術件数の推移】
外科の診療内容は消化器疾患に対する手術です。肝臓がん、胃がん、結腸・直腸がん、膵臓がんなどが対象で県内広範囲の患者さんが受診されます(なお、乳がんの診療は平成29年に終了しています)。
手術件数は年間250件から300件前後で、全身麻酔手術のほとんどを腹腔鏡下手術が占めています。最近は前述の通り施設基準を取得した肝臓がんの腹腔鏡手術が顕著に増加しました。
ほとんどの臓器が腹腔鏡で手術可能であり、当院では胆嚢手術の腹腔鏡率は100%であり、肝臓がん、大腸がん、胃がん手術もすべて腹腔鏡で行うことを原則としております。
山梨県内各施設において腹腔鏡は発展途上の段階ですが当院は安定した実施状況です。
総手術症例数、全身麻酔手術の内訳、主な疾患手術数と腹腔鏡率、臓器別腹腔鏡率の年次推移、腹腔鏡による肝臓切除の症例数推移についてグラフや表にまとめ掲載しました。参考にしてください。
【化学療法について】
別階に外来化学療法室が設置されており、主治医が一般外来とは別日程できめ細かい治療を行います。
【学術的活動など】
最近3カ年は日本内視鏡外科学会を中心に、腹腔鏡手術に絞った内容で毎年発表を重ねています。また、腹腔鏡に特化した全国規模の先進的なセミナーへは年に数回参加し治療方法、成績の向上へ繋げています。
「腹腔鏡下肝切除」施設基準(一部抜粋)
(1) 年間総腹腔鏡手術件数(肝臓以外も含む)。
(2) 年間肝臓手術件数。
(3) 勤務外科医師の腹腔鏡下肝切除執刀経験数*。
(4) 関連学会と連携の上,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っていること**。具体的には「日本外科学会系のデータベースである一般社団法人National Clinical Database(NCD)に症例を登録し,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っている」、「一般社団法人日本肝胆膵外科学会並びに肝臓内視鏡外科研究会における症例登録制度に症例を登録し,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っている」の両方を満たしていること。
(2) 年間肝臓手術件数。
(3) 勤務外科医師の腹腔鏡下肝切除執刀経験数*。
(4) 関連学会と連携の上,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っていること**。具体的には「日本外科学会系のデータベースである一般社団法人National Clinical Database(NCD)に症例を登録し,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っている」、「一般社団法人日本肝胆膵外科学会並びに肝臓内視鏡外科研究会における症例登録制度に症例を登録し,手術適応等の治療方針の決定及び術後の管理等を行っている」の両方を満たしていること。
*当院では鈴木、浅川2名が基準を満たしています。
**(4)については肝臓内視鏡外科研究会のホームページより確認できます。全国の大学病院、基幹病院が列記され、当院は「甲府病院外科」と記載されています。
【手術件数の推移】
外科の診療内容は消化器疾患に対する手術です。肝臓がん、胃がん、結腸・直腸がん、膵臓がんなどが対象で県内広範囲の患者さんが受診されます(なお、乳がんの診療は平成29年に終了しています)。
手術件数は年間250件から300件前後で、全身麻酔手術のほとんどを腹腔鏡下手術が占めています。最近は前述の通り施設基準を取得した肝臓がんの腹腔鏡手術が顕著に増加しました。
ほとんどの臓器が腹腔鏡で手術可能であり、当院では胆嚢手術の腹腔鏡率は100%であり、肝臓がん、大腸がん、胃がん手術もすべて腹腔鏡で行うことを原則としております。
山梨県内各施設において腹腔鏡は発展途上の段階ですが当院は安定した実施状況です。
総手術症例数、全身麻酔手術の内訳、主な疾患手術数と腹腔鏡率、臓器別腹腔鏡率の年次推移、腹腔鏡による肝臓切除の症例数推移についてグラフや表にまとめ掲載しました。参考にしてください。
【化学療法について】
別階に外来化学療法室が設置されており、主治医が一般外来とは別日程できめ細かい治療を行います。
【学術的活動など】
最近3カ年は日本内視鏡外科学会を中心に、腹腔鏡手術に絞った内容で毎年発表を重ねています。また、腹腔鏡に特化した全国規模の先進的なセミナーへは年に数回参加し治療方法、成績の向上へ繋げています。
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鈴木 哲也(すずき てつや)
外科部長 平成2年 山梨大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会認定医 日本消化器病学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本がん治療認定医機構癌治療認定医 専門分野 消化管・肝胆膵 |
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浅川 真巳(あさかわ まさみ)
外科医長 平成7年 三重大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会専門医・指導医 消化器がん外科治療認定医 国立がん研究センター中央病院レジデント修了 専門分野 消化管・肝胆膵 |
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白石 謙介(しらいし けんすけ)
外科医師 平成14年 山梨大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器外科学会専門医 日本がん治療認定医機構認定医 消化器がん外科治療認定医 専門分野 消化器外科、一般外科 |
