外科
【外科・消化器外科の概要】
一般的な外科診療及び、腹部内臓の消化器外科診療が中心です。肝臓がん、胃がん、大腸がん、直腸がん、膵臓がん、胆管がん、胆石・胆嚢炎・胆嚢ポリープに対する手術が診療対象で、ほとんどの患者さんが他の病院・医院からのご紹介です。
甲府市と周辺はもちろんですが峡北地域、峡南地域、富士河口湖・都留方面とも多数の連携医療を行っています。ご紹介いただいた患者さんには当院消化器外科の特色である『腹腔鏡下手術』を中心とした治療を受けていただいております。
一般的な外科診療及び、腹部内臓の消化器外科診療が中心です。肝臓がん、胃がん、大腸がん、直腸がん、膵臓がん、胆管がん、胆石・胆嚢炎・胆嚢ポリープに対する手術が診療対象で、ほとんどの患者さんが他の病院・医院からのご紹介です。
甲府市と周辺はもちろんですが峡北地域、峡南地域、富士河口湖・都留方面とも多数の連携医療を行っています。ご紹介いただいた患者さんには当院消化器外科の特色である『腹腔鏡下手術』を中心とした治療を受けていただいております。
当院外科医師による腹腔鏡手術
【腹腔鏡手術について】
当院での手術は原則的に腹腔鏡で行います。年間160件前後の腹腔鏡下手術を行い、臓器別割合はグラフの通りです。肝臓の比率が高いことが当院の特徴です。
腹腔鏡率は肝臓、胃、大腸・直腸、胆嚢に関して2017年以降2021年時点まで100%です。
【癌に対する待機日数】
手術までの待機期間が長期の場合、癌が予想外に進行してしまう可能性もあります。それを防ぐために当院では迅速に術前検査を施行し、待機期間が長くなり過ぎないように手術日程を調整しています。診断から手術までの目安を約2週間と考えており、過去1年分のデータによる初診から手術までの平均待機日数は15.2日でした。
当院での手術は原則的に腹腔鏡で行います。年間160件前後の腹腔鏡下手術を行い、臓器別割合はグラフの通りです。肝臓の比率が高いことが当院の特徴です。
腹腔鏡率は肝臓、胃、大腸・直腸、胆嚢に関して2017年以降2021年時点まで100%です。
【癌に対する待機日数】
手術までの待機期間が長期の場合、癌が予想外に進行してしまう可能性もあります。それを防ぐために当院では迅速に術前検査を施行し、待機期間が長くなり過ぎないように手術日程を調整しています。診断から手術までの目安を約2週間と考えており、過去1年分のデータによる初診から手術までの平均待機日数は15.2日でした。
【腹腔鏡下肝切除について】
肝臓の切除は専門性の高い領域のため腹腔鏡で実施可能な病院が施設基準によって限られています。部分切除と外側区域切除のみの施設もありますが、当院は区域切除や葉切除などと呼ばれ高難度手術と定義されている術式を含む全ての肝切除術式が可能な施設です。
令和3年までに腹腔鏡下肝切除を210件実施し、直近7年間の肝臓手術192件は全例腹腔鏡でした。このうち前述の高難度術式は46例含まれています。肝臓の腹腔鏡手術は当院の外科で特に力を入れている分野です。開腹手術と比較すると出血量が少なく合併症の発生率も低下し術後経過が良好です。肝細胞癌、転移性肝癌いずれも適応で、結腸・直腸癌の原発腫瘍に対する切除と肝転移の切除を腹腔鏡下に同時に切除する手術も行っています。
2016年1月~2021年7月に腹腔鏡下肝切除を施行した158例では肝細胞癌が77%、その他(ほとんどが大腸癌の肝転移)が23%でした。
最近6年間の腹腔鏡下肝切除術の件数は以下のグラフのように年々増加しています。
以前はB型肝炎、C型肝炎を原因とした肝細胞が多数を占めていましたが、最近は非ウィルス性の肝細胞癌が増加しています。その原因として近年脂肪肝、糖尿病、肥満が注目されていますが、当院の手術症例についても下のグラフに示すように最近5年で同様の傾向が明らかです。
術前検査で肝機能検査を行い、肝臓の予備能力に応じた適切な切除術式を決定します。ダイナミックCT画像をもとに3D構築し切除する領域をシュミレーションします。
大きな肝細胞癌に対する術前シュミレーションの例です。
【腹腔鏡下肝切除でのICG蛍光イメージング(IR)システム使用について】
手術の1週間前に肝機能検査で投与したICG(インドシアニングリーン)が肝臓の腫瘍に集積し、近赤外線カメラで観察すると腫瘍が蛍光発色して同定されます。腫瘍の位置を正確に把握したり術前診断で描出されていなかった腫瘍を手術中に発見することができます。当院は2018年から導入し使用しています。
腫瘍の蛍光発色の例:肝細胞癌症例。
術中初見:手術前の検査では診断できなかった小さな癌が手術中に判明した肝細胞癌の例。
左:通常モード、右:IRモード
【取得施設基準】
腹腔鏡下肝切除術:部分切除・外側区域切除・亜区域切除・区域切除術・2区域切除及び3区域切除以上のもの (=術式全般)
腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除
【単孔式腹腔鏡手術】
単孔式とは臍部一箇所だけの創で手術を行う方法です。胆嚢摘出、右側大腸癌、肝切除の一部に行っています。特に胆嚢摘出術は2012年から2019年度までの統計で、509例全て腹腔鏡で行いましたが、そのほとんどは単孔式です。当院では急性胆嚢炎を併発した緊急手術にもこの術式を適応しています。最も低侵襲な手術方法です。
<参考:2018年8月3日札幌で開催された第7回Reduced port surgery forumで当院から発表した内容です> 2013年~2017年 胆嚢摘出術は324例に実施。開腹手術への移行件数は0。単孔式では操作が難しく補助的に1本ポートを追加した件数は3例(0.9%)のみ。
写真:単孔式手術の方法
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鈴木 哲也(すずき てつや)
外科部長 平成2年 山梨大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会認定医 日本消化器病学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本がん治療認定医機構癌治療認定医 専門分野 消化管・肝胆膵 |
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浅川 真巳(あさかわ まさみ)
外科医長 平成7年 三重大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会専門医・指導医 消化器がん外科治療認定医 国立がん研究センター中央病院レジデント修了 日本肝臓学会専門医 専門分野 消化管・肝胆膵 |
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中田 祐紀(なかた ゆうき)
外科医師 平成16年 山梨大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器外科学会専門医 消化器がん治療認定医 日本がん治療認定医機構認定医 専門分野 消化器外科 |
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土屋 雅人(つちや まさと)
外科医師(非常勤) 平成9年 山梨大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会専門医 消化器がん外科治療認定医 専門分野 消化器外科 |
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白石 謙介(しらいし けんすけ)
外科医師(非常勤) 平成14年 山梨大学卒 医学博士 資格(所属学会・認定医・専門医)等 日本外科学会専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器外科学会専門医 日本がん治療認定医機構認定医 消化器がん外科治療認定医 専門分野 消化器外科、一般外科 |