療育指導室このページを印刷する - 療育指導室

2019年3月29日掲載

  

■療育指導室とは

療育指導室は,療育(発達)・福祉の観点から重症心身障害の方々の日常生活及び社会生活を総合的に支援する部門で、児童指導員3名,保育士7名で構成されています。重症心身障害病棟(6,7,8病棟),在宅支援としての機能を持つ通所支援事業「ひまわり」と短期入所事業において、日常の療育活動や相談支援をはじめとする日中活動及び社会生活の支援や多職種との連携のもと季節行事等(夏まつり、文化祭、クリスマス会)の運営に携わっております。


■重症心身障害児(者)とは

重度の知的障害と重度の肢体不自由を併せ持つ方々(児童福祉法第7条第2項)のことをいいます。18歳未満の方は、児童福祉法による「医療型障害児入所支援(指定発達支援医療機関)」、18歳以上の方は、障害者総合支援法による「療養介護事業」をご利用いただくことになりました。
療育写真3


■重症心身障害児(者)病棟とは

児童福祉法に基づく「医療型障害児入所支援(指定発達支援医療機関)」と障害者総合支援法に基づく「療養介護サービス」が、児(者)一貫のもと一体的に運営される病棟です。病棟の機能としては、医療機関としての役割に加えて、生活支援(福祉サービス)を提供することが求められており、利用者一人一人に個別支援計画を作成すると共に、多職種連携のもとサービスを提供しています。病棟で行われる行事等については、年間行事予定表をご覧ください。
重症心身障害児(者)病棟はこちらから
   

■療育指導室の主な役割
 

1.個別支援計画に基づく療育実践
 ・利用者一人一人の成長・発達に向けて、個別支援計画に基づく療育を実践
  します。
 ・個別活動をはじめ、音楽活動、ムーブメント活動など小集団活動を取り入
  れた週間プログラムを作成、実施しています。

2.季節感のある活動
 ・季節の行事、誕生会などの行事を通して、季節感のある生活を提供できる
  ように努めています。
 ・生活空間であるベッドサイドやデイルーム等を装飾し、季節感を引き立た
  せると共に、ご家族をはじめボランティア、見学者等の来棟者に日中活動
  の様子を理解していただけるような環境づくりに努めています。

3.社会生活支援
 社会見学として、小集団で院外に外出(健康状態に応じて院内で企画)したり、日々の活動や行事でボランティアを受け入れるなど、地域との結びつきに積極的に取り組んでいます。

4.相談支援及び連絡・調整
 利用者の日常生活及び社会生活の充実が図れるよう、福祉職の観点から相談及び連絡調整を行います。
 ・医療スタッフと協力し、利用者とご家族とのつながりを支援いたします。
 ・行政機関、支援学校、相談支援事業所、家庭裁判所、社会福祉協議会等の
  関係機関等との連携を図ります。
 ・当院の福祉サービス利用(契約手続き等)に関する支援
 ・補装具(車いす等)や年金などの手続きに関する支援

5.教育・研修
 ・ボランティア、見学者、福祉関係の実習生の受け入れを行っています。

  ご不明な点がありましたら、療育指導室までお問い合わせください。


●2017年11月
 
 2017年11月10日~11日に香川県高松市において開催された、第71回 国立病院総合医学会 ポスターセッション[重症心身障害9]において『地域の事業所で受け入れ困難であった医療的ニーズのある多動、重度知的障害及び自閉傾向の児童への支援』を発表し、藤巻保育士がベストポスター賞を受賞しました。

指導室国病学会